ティム・ポーターはカナダ出身の写真家・画家・映画作家であり、ドキュメンタリーや風景から抽象的・実験的作品に至るまで、極めてフォーマリスティックな写真で知られている。

カナダ人の両親のもとワシントンD.C.に生まれ、1964年から1967年にかけてバージニア大学で文学と哲学を学んだ後、モントリオールに移り写真を始めた。

1970年までにはバンクーバーに居を構え、写真コミュニティで活動を展開。具象的なストリート写真と抽象作品の双方において、急進的な構図やトリミング、強い光と影のコントラスト、粒子の粗い質感などの実験を始めた。

1978年、初めて日本を訪れ、《Tokyo Archaeology》(1978–1980)シリーズのために伝統と現代文化の共存を探求した。1980年には英国の通信社Camera Pressの東京支局長に就任し、ドキュメンタリー写真の仕事を手がけた。

日本庭園への継続的な関心は、精神性を湛えた暗く瞑想的な風景シリーズ(2000–2008)へと結実した。《Still Life》(1988)では、バンコクの解剖学博物館にホルマリン保存されていた結合した死産双生児を被写体とする、痛切で光に満ちた写真シリーズを制作。また、ポラロイド写真に基づくカラーフィールド作品《Ether》(1999)も発表している。ポーターは日本をはじめアジア各地、さらに南太平洋地域を広く旅し、撮影を行ってきた。

ポーターの作品は、カナダ国立映画庁によるグループ展「A Review of Contemporary Photography in Canada」(1969)および先駆的な「B.C. Almanac(h) - C.B.」(1970)で初めて発表され、後者は2015年にバンクーバーのPresentation House Galleryで再展示された。彼の写真は国内外で個展・グループ展として広く紹介されており、公私のコレクションに収蔵されている。カナダ国立美術館は、1970年代のバンクーバー中心部シリーズおよび日本庭園シリーズを含む多数の作品を所蔵している。

― キャサリン・ストーブル
© カナダ国立美術館

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