2010/2/26 (Fri) -3/24(Wed)
Opening Reception: 2010/2/26 (Fri) 18:00-20:00

劉珂(リュウ・ケ)の作品の題名である「平湖」は、毛澤東の詩に由来する。この詩は史上最大の土木工事の一つである三峡ダムプロジェクトを彷 彿とさせる。劉は、三峡ダム建設の影響を受ける揚子江川沿いの地域と重慶市周辺を、この地域に暮らす人々が払う代価を問いながら写真に収めた。

一見すると、劉の作品は穏やかで内向的に見える。私達は、中国の一般的な生活から取り残された人々の疎外感や孤独感を、特に「霧の都市」またはその夏の灼熱の暑さか ら中国の「三大火炉」の一つとも言われる重慶で撮られた作品から感じる。猛暑や極寒、汚染や騒音が広大な建設現場を取り囲む。そんななか、むしろ不意に、写真家は混沌の中から人々の悲哀と美に光を当てる。そして私達は、人々の生きる力と、同胞の仲間によせ劉珂の思いやりと愛情に気付く。

劉珂的作品”平湖”一詞本來自毛澤東的”游泳”這首詩。在詩中,毛所描繪的平湖正是史上浩大工程之一的長江三峽大壩工程竣工後的預景。劉珂走過長江沿岸各地且拍下變化中的那些人,事與物,其中也包括重慶近鄰的地區。他用他的鏡頭質問,居住在這些地區的人們究竟花費多少的代價才總算換來一個”平湖”。

初視劉珂的作品,是沉穩且含蓄的。我們感受到些許被遺留下的孤獨疏遠感,尤其是在有”霧都”和”中國三大火爐城市”之稱的重慶,極端的酷熱和寒冷,骯髒和噪音共存在每個廣闊的水泥建築周圍,壓迫著每天的生活。然而,出乎我意料的是,攝影師反而選擇巧妙地捕捉混沌中的怪誕美感。在他的作品裡,我們看到了人們適應生活的堅強韌性以及他鏡頭下對他所愛的同胞們的關懷。


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