各冊にポラロイドプリント1枚が付属します。ポラロイドは、画像リストよりお好きな1枚をお選びいただけます。

マキの写真集『Welcome 2 My Room』(2010年初版)の、限定100部による新装版。

本のページを捲ると、ポラロイドの余白とページの真っ黒が鮮烈なコントラストをなしている。それによってイメージに奇妙な重みが生まれている。アナログのポラロイドフィルムで撮影されたものの、マキはそこにうつった生身の女性たちに実際に会ったことは一度もない。彼女たちは、アダルトライブチャットで働くモデルやセックスワーカーだ。画面越しに、一対一か、あるいは大勢の観客に向けて、ショーやパフォーマンスを行う。道徳の境界線上に位置する『Welcome 2 My Room』は、存在と不在、公的と私的、パフォーマンスと永続性をめぐる問いを探求する一冊である。

― 出版社説明文より

このポートレートシリーズの出発点は、2006年にフィリピンのとあるウェブサイトを発見したことだった。チャットとウェブカメラを使った、インターネット上のピープ・ショー。そこでは若い女性たち、時に男性たちが、自宅から一人で、あるいは「スタジオ」を共有する形で働いていた。その姿は常に不安定さを孕んでいた。
当時、そのサイトには300人以上が集まっており、ほどなくしてその数は倍増した。つながりや親しみが生まれることもあれば、「単なるビジネス」に終わることもある。無数の視線と、交差する物語――そこには私自身のものも含まれている。
やがて私は、コンピューター画面に映る彼女たちをポラロイドカメラで撮影し始めた。元々、私は出会った人々を日常的に撮影しており、ならば画面越しでもよいのではないか、と。
やり取りや会話は、よく激しさを帯びた。感情、人生、身体がさらけ出され、誠実さと駆け引きが隣り合わせだった。そして当然、金銭の話になる。彼女たちは金を払わせるためにあらゆることをする。それでも、会話に熱が入ると時には心身をさらけ出し、感情をあらわにし、血のような涙を流した。

― Maki

-判型
255 × 185 mm
-頁数
176頁、掲載作品358点
-製本
ソフトカバー、ケース
-発行年
2026
-言語
英語、日本語、フランス語
-エディション
100
-ISBN
978-4-910244-51-8

Artist Profile

マキ

フランス人の写真家でありパブリッシャー。1964年マルセイユ生まれ。
80年代初頭、写真学校卒業。
1986年に自身初の個展をマルセイユで開き、その後ヨーロッパや日本でも作品が展示される。2001年から日本への旅を始める。
2007年ヨーロッパの写真家のグループ“SMOKE”を結成。その後5年間活動を続ける。2010年Media Immediatを設立。尾仲浩二、モーテン・アンダーセン、エド・テンプルトン、市場大介等、様々な国の写真家を集めた11冊の写真集のコレクションを出版。