水谷幹治の前作は蒼穹舎より「indigo」として出版された、その中の詳細の鮮明さと強いコントラストを併せ持った写真は独特の雰囲気を持っていた。前作から受ける全体的な印象としてはすごく暗いものだったが、今作においてその暗さはより顕著になっている。多くの写真は日本のよく知られた場所で撮られているがそこに写されたのは場の美しさでも、整然さでも豊かさでもない。水谷写真は、今なお存在する日本の醜さと混沌を露呈させている。

Artist Profile

水谷幹治

1967 三重県生まれ
1997-2007 自主運営ギャラリー「PLACE M」の活動に参加
2008 写真ワークショップ「Persona Grata」主宰