中学を途中退学し仕事を転々としてきた陳偉江は、10代の頃から写真を独学で学び、10年ほど前に仕事を辞めて写真にのめり込んでいった。
現在まですでに40冊近くの写真集を自費出版した「永久モラトリアムの写真家」は毎日のように朝から夜まで香港を歩き回り、直感的に街の姿を切り取り続けている。

禅フォトギャラリーでは三冊目の出版となる今回の写真集は全頁フルカラー、2018年から2020年まで撮影したストリートフォト作品を収録。
写真集のタイトルは香港の音楽ユニット、軟硬天師(ソフト・ハード)の10年前に発表した政府を揶揄した歌「黒色愉快」にインスパイアされたものである。
混沌とした街や個性が溢れる人々を切り取った彼のカラー写真は、一つの手法に拘らず、時には走馬灯のようにページを跨いで現れ、見る人を次から次へ刺激する。

Artist Profile

陳偉江

陳偉江は1976年香港生まれ。父は新聞社のカメラマンとして、母はマカオのカジノで働いていた。1988年、彼は香港の新法書院に入学するも、わずか一年でドロップアウトした。それから長い間、彼はレストランやオフィスのボーイなど職を転々とする。10代の頃から何とはなしに写真を撮り始め、完全な独学と独立独歩の精神で写真にのめり込んでいった。彼は常にモノクロフィルムで写真を撮る。