パートナーである雅美に捧げられたフランス人写真家マキによる本作は、二人のカップルとしての旅をとらえ、二人の関係を形成した様々な瞬間や経験、そして雅美のユニークな存在感と本質が垣間見える内容となっている。

この出版物は2012年に私が突如思いついたアイデアを実現したものだ。そもそもは当時私のFacebookページで遊び心のある試みとして発表した、制約を伴う一連の投稿だった。タイトルは「雅美—— 一日、一枚の携帯写真…」で、そのタイトルが示すように、私たちの山あり谷ありの日常生活を描いた雅美の写真を毎日一枚(時には二枚) 共有していた。
(中略)
12年経った今も、私はこの親密なパズルから計り知れないほど深い意味とうっとりするような魅力を発掘し続けている。実際、これらの写真は単なる個人の描写を超えており、私の故郷のフランスのマルセイユにある小さなアパートで夫婦として過ごした二人の旅を対比的にまとめたものである。

― マキ

-判型
200 × 200 mm
-頁数
120頁、掲載作品:111点
-製本
ハードカバー
-発行年
2024
-言語
英語、日本語、フランス語
-エディション
600
-ISBN
978-4-910244-31-0

Artist Profile

マキ

フランス人の写真家でありパブリッシャー。1964年マルセイユ生まれ。
80年代初頭、写真学校卒業。
1986年に自身初の個展をマルセイユで開き、その後ヨーロッパや日本でも作品が展示される。2001年から日本への旅を始める。
2007年ヨーロッパの写真家のグループ“SMOKE”を結成。その後5年間活動を続ける。2010年Media Immediatを設立。尾仲浩二、モーテン・アンダーセン、エド・テンプルトン、市場大介等、様々な国の写真家を集めた11冊の写真集のコレクションを出版。