アルル国際写真祭・ブックアワード2024 歴史書部門最終候補

1939年に宮城県石巻市に生まれた橋本照嵩は、少年時代から石巻の町と人々の様子を記録し続けてきた。近年では2011年3月の東北地方太平洋沖地震と津波の影響で石巻が甚大な被害を受けた直後から足かけ3年にわたり日常を取り戻そうとするふるさとの人々の姿を撮影し、2014年に春風社より『石巻 2011.3.27-2014.5.29』として上梓した。

本書『石巻 1955.6-1969.5』は、橋本照嵩が初めてカメラを手にして間もない10代の頃から30歳ごろまでの間に撮影した、半世紀以上前の活気あふれる石巻の町と人々の様子が、貴重な記録として収録されている。

・判型
257 × 182 mm
・頁数
72頁、掲載作品:54点
・製本
ソフトカバー
・発行年
2023
・言語
英語、日本語
・エディション
700
・ISBN
978-4-910244-27-3

Artist Profile

橋本照嵩

1939年宮城県石巻市生まれ。1963年日本大学芸術学部写真学科卒業。1974年、写真集『瞽女』出版(のら社)にて日本写真協会新人賞受賞。同年、荒木経惟、中平卓馬、深瀬昌久、森山大道らとともに「15人の写真展」(東京国立近代美術館)へ参加し「瞽女」を出品。作品は国立近代美術館へ収蔵された。1979年から1981年には韓国を精力的に訪れ李朝民画を撮影した。2011年に被災した故郷の石巻へ定期的に帰郷し撮影を続けている。近年は「瞽女」シリーズを中心に国内外を問わず多数の個展を開催しており、主なものに禅フォトギャラリー(東京、2023年)、池田記念美術館(新潟、2022年)、AN-A Fundación(バルセロナ、2023年)などがある。主な出版物に、『北上川』(2005年、春風社)、『石巻-2011.3.27〜2014.5.29』(2014年、春風社)、『西山温泉』(2014年、禅フォトギャラリー)、『新版 北上川』(2015年、春風社)、『叢』(2016年、禅フォトギャラリー)、『山谷 1968.8.1-8.20』(2017年、禅フォトギャラリー)、『瞽女アサヒグラフ復刻版』(2019年、禅フォトギャラリー)、『瞽女』(完全版、2021年、禅フォトギャラリー)、『石巻 1955.6-1969.5』(2023年、禅フォトギャラリー)などがある。

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