上野の不忍池で、出会う人々とその人々の独特の磁力をとらえてきた山縣。
2012年に禅フォトギャラリーから出版された「国士無双」が、Case Publishing との共同出版で新作15点を加えリニューアル。プリント付きのスペシャルエディション。

"公園で出会うそれらの人々には何か不思議と私を引き付けるものがある。彼等の外見や彼等が語ること以上の何かが。注視する者をさらに引き付ける力、目に見えず音もさせずに人を引き付ける、磁力のようなものが。ではその磁力とは一体なんなのか、私の心の琴線に静かに触れる、彼等を注視する者の心に触れるその力とは。彼等の写真を撮ることで、如何にしてその力を捉える事ができるか、表現することができるか。このポートレート作品で私はこの問題を追究している。"

― 山縣勉 ステートメントより

判型
200 x 190 mm
頁数
56頁、掲載作品: 43点
製本
ソフトカバー
インクジェットプリント
127 x 178 mm
発行日
2017
言語
日本語、英語
エディション
20
ISBN
978-4-908526-16-9

Artist Profile

山縣勉

1966年東京生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒。主な個展に「国士無双」(2012年、禅フォトギャラリー)、「Thirteen Orphans」(2013年、Colorado Photographic Arts Center/コロラド)、「涅槃の谷」(2016年、禅フォトギャラリー・2017年、gallery176/大阪)、主な出版物に『Bulgarian Rose』(私家版、2011年)、『国士無双』(2012年、禅フォトギャラリー)、『涅槃の谷』(2016年、禅フォトギャラリー)、新装版『国士無双』(2017年、Case Publishing & 禅フォトギャラリー)、『観察 SURVEILLANCE』(2018年、Case Publishing & 禅フォトギャラリー)、『私の小さな宇宙』(2023年、禅フォトギャラリー)などがある。2018年にはAthens Photo Festival “Pale Red Dot” に参加するなど国際的に活動している。作品はニューメキシコ大学美術館、ディーアール・バウ・ダジ・ラッド・ミュージアム(ムンバイ)に収蔵されている。