1971年、第八回太陽賞を受賞し土田ヒロミの写真界への華々しいデビューを飾った「自閉空間」。その後「俗神」や「砂をかぞえる」「ヒロシマ」など、次々と代表作となる作品を発表し、土田は写真家として大成していったが、「自閉空間」はほとんど人の目に触れることはなく、知る人ぞ知る作品となっていった。この記念すべき処女作を土田が当時撮影したネガから再編集し、今回新たに写真集として生み出したのが本作。若き土田のエネルギー迸る渾身の作品群が約半世紀もの時を経て再び蘇る。

― 出版社説明文より

判型
225 x 264 mm
頁数
96頁、掲載作品71点
製本
ハードカバー
発行年
2018
言語
英語、日本語
エディション
750
ISBN
978-4-905453-63-5

Artist Profile

土田ヒロミ

1939年、福井県生まれ。1963年、福井大学工学部を卒業後、ポーラ化粧品本舗に入社し、静岡の研究所に勤務。翌年から東京勤務となり、東京綜合写真専門学校研究科の夜間に通って本格的に写真を学び始める。1971年、ポーラを退社し、以後フリーランスとなる。直後に浅草を撮ったシリーズ『自閉空間』で第8回太陽賞を受賞、同時に銀座ニコンサロンにて同作品を展示した。以降、数々の作品を発表し、日本を代表する写真家として活動する。1978年「ヒロシマ1945~1979」展にて伊奈信男賞、1984年「ヒロシマ」にて日本写真家協会賞、2008年「土田ヒロミのニッポン」で土門拳賞を受賞。

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