禪フォトギャラリーでは、4月7日より28日まで 土田ヒロミ 写真展「自閉空間」を開催いたします。1971年に太陽賞を受賞し、土田ヒロミの写真界への華々しいデビューを飾った処女作「自閉空間」は、同時期に銀座ニコンサロンにおいて展示されたものの、同タイトルの写真集が制作されることはありませんでした。その後「俗神」や「砂をかぞえる」「ヒロシマ」など次々と代表作となる作品を発表し、土田は写真家として大成していきましたが、デビュー作である「自閉空間」はその後ほとんど人の目に触れることはなく、知る人ぞ知る作品となっていきました。本展覧会は、この記念すべき処女作を土田が当時撮影したネガから再編集し、今回新たに写真集として生み出した『自閉空間』(禪フォトギャラリー刊)より、選りすぐりのモノクロームプリント約18点を展示いたします。若き土田のエネルギー迸る渾身の作品群が約半世紀もの時を経て再び蘇ります。是非ご高覧いただけますようお願い申し上げます。また、展覧会開催と写真集刊行を記念し、土田ヒロミと京都在住の写真家・布施直樹をインタヴュアーに迎え、4月13日にトークイベントを開催いたします。こちらも是非ご参加くださいませ。

Artist Profile

土田ヒロミ

1939年、福井県生まれ。1963年、福井大学工学部を卒業後、ポーラ化粧品本舗に入社し、静岡の研究所に勤務。翌年から東京勤務となり、東京綜合写真専門学校研究科の夜間に通って本格的に写真を学び始める。1971年、ポーラを退社し、以後フリーランスとなる。直後に浅草を撮ったシリーズ『自閉空間』で第8回太陽賞を受賞、同時に銀座ニコンサロンにて同作品を展示した。以降、数々の作品を発表し、日本を代表する写真家として活動する。1978年「ヒロシマ1945~1979」展にて伊奈信男賞、1984年「ヒロシマ」にて日本写真家協会賞、2008年「土田ヒロミのニッポン」で土門拳賞を受賞。

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