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禅フォトギャラリーは、11月27日より倉田精二ヴィンテージ・プリント展を開催いたします。倉田精二は、1974年に東松照明や荒木経惟が中心となって開講したワークショップ写真学校の第1期生として写真を学んで以来、その研ぎ澄まされた感覚と卓越した技術により時を待たずして才覚を現し、数々の傑作スナップショットを発表して”稀代のストリート・フォトグラファー”と呼ばれる存在になりました。今回は倉田が2020年2月27日に惜しくも逝去した後にアトリエに遺されていた、ヴィンテージ・プリントを含む初期作品を展示いたします。倉田自身が「写真への姿勢と意識形成のスタイルを養ったとき」と述べている初期のStreet Photo Random時代の作品について、発表当時森山大道は季刊『WORK SHOP』最終号(1976年)において「ここには世界というよりも人工光線で照射された倉田精二の内部がそのまま写ってるというほかはない」といみじくも評しています。半世紀近くの時間を経て新たな光を浴びる「倉田精二の内部」をぜひこの機会にご高覧ください。

或る瞬間が 永遠となることが
あるだろうか もし あるとしたら 私は奇跡と思うし やがて時の流れと
・・・そして愛 という言葉を想う
或る場の大気が 地上の他者たちが
生きる同じ空の下へと結ばれるなら  私は・・・世界を受容する

倉田精二 東京 2017年4月

*作品のモチーフごとに会期を下記の日程に分けて展示いたします。

Part I (11/27-12/25): Night, Alleys & People
Part II (1/7-2/5): Lads & Gangs

Artist Profile

倉田精二

1945年 東京・日本橋生まれ。1974年、東松照明が中心となって開講されたワークショップ写真学校の第1期生として写真を学ぶ。1976年、東京芸術大学絵画科卒業。1980年に「ストリートフォトランダム東京 1975-79」にて第5回木村伊兵衛賞を受賞。以降、長年にわたり国内外で精力的に活動し、近年では2017年「Autophoto」Fondation Cartier pour l'art contemporain(パリ、フランス)や2018年「Another Kind of Life: Photography on the Margins」Barbican Art Gallery(ロンドン、イギリス)などの国際的なグループ展にも参加した。代表的な作品集に『FLASH UP』(1980年、白夜書房)、『フォト・キャバレー』(1982年、白夜書房)、『大亜細亜』(1990年、IPC)、『'80s FAMILY』(1991年、JICC)、『ジャパン』(1998年、新潮社)、『Quest For Eros』(1999年、新潮社)、『FLASH UP』(新装版、2013年、 禅フォトギャラリー)、『Eros Lost』(2020年、禅フォトギャラリー)などがある。2020年2月27日逝去。

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