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禅フォトギャラリーは、5月28日から6月26日までTokyo Rumando 映像作品展「S TRIP」を開催いたします。

 今回の展覧会「S TRIP」では、2020年にドイツのフォルクヴァンク美術館で開催された企画展シリーズ「6週間半」での 個展「The Story of S」で上映した映像作品をアップデートし、タイポグラフィと共に展示いたします。  当初からセルフポートレートで作品を発表していますが、近年はパフォーマンス映像も発表する機会をいただき嬉しく思います。日本でも上映する機会をくださり感謝しております。  「S TRIP」はいくつかのパフォーマンス映像の旅で構成されています。  何故私はパフォーマンスをするのかと言う疑問が私の中に常にありました。いつもそれを探っています。  きっかけは20代の何年間、ファッションを学ぶ学生の時にしたストリップ劇場でのアルバイトだと思います。2000年半ば、まだ日本はかろうじて景気が良かった?国内にもまだ沢山のストリップ劇場やキャバレーがありました。そこが私のステージでした。現在は数が激減して希少な場所です。生バンドがいて巨大な照明装置があって大きな丸いステージ、はたまた、ほったて小屋の様な小さな劇場だったり、キャストもストリッパーのみならず、お笑い芸人やドラッグクイーン、ジャグラー、小人、舞踏家など様々で1つのエンターテイメントショーの様でした。  私は日本各地の劇場を巡業していました。(学校の単位はいつもギリギリだった。。) 私はそこで空中でショーをしたり逆さ吊りでショーをしたり誰かと組んでチームショーをしたり、なぜかエロティックと言うよりはアクロバティックなショーをする事が多く、自身の身体を使って何が出来るか、どの様なパフォーマンスショーが作れるか、次のショーの構成をどうするか、常に考えている日々を過ごしました。様々なキャラクターを作り沢山の衣装を着て物語を書き音楽を決めオリジナルのショーを作っていました。鑑賞者の為に自身でパフォーマンスをすると言う行為は私の中で日常化し、とても自然な行為の1つでした。  現在、今度はパフォーマンスショーではなく写真と言うメディアでその経験や過去の記憶を元にして新しい物語を再構築し発表してきました。そして近年、欲望は止まらずパフォーマンスをvideo で記録したいと言う思いが強くなりました。いくつか拠点は変わっていますがいつも小さなアパートメントで小さな設定を作りvideoを回しました。時には外へ出てvideo を回しました。物語を語るために唇を使い、旅のドラマを作る為に足を使い歩きます。楽屋の人々の様子を表現する為にSは「AtoZ」と言うキャラクター達になります。鑑賞者側の視点を見る為に覗き穴を作り人々に覗かせました。パフォーマンスとシャッターの関係を知る為に写真1コマ1コマを繋いでストップモーションで動かしました。

 大量の衣装をスーツケースに詰め込んで、  ハイヒールをカツカツ鳴らし、  日本各地の劇場を転々と移動した日々。

 まだまだ答えは出ないでしょう。ただ、このパフォーマンスと言う行為が私の人生、そして心の大きな支えになっていること、そしてそれを見てくださる方々がいる事に最大の感謝を伝えたいと思います。  私の中のSの旅はまだ続いていました。 ——Tokyo Rumando

上映作品
「High-heels Explore」(since 2014-)
「Disco Red Dress」(2017)
「A to Z」(2018)
「Narrating LIPS」(2018)
「Peepholes in Paris 」(2018) etc.

禅フォトギャラリーは、4月23日から5月22日まで「町へ出よう!」と題し、8人の写真家によるモノクロームのストリート・スナップのグループ展を開催いたします。昨年からの新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの生活環境は一変し、感染防止のための自粛生活をいまだに強いられています。しかし、パンデミック下の不自由さを通じ、私たちが外界との直接的な接触をこれまでいかに無自覚に享受していたかを知ることにもなりました。折しも東京においては緊急事態宣言が解除され、少しずつ手探りで現実世界に向けて行動を再開し始めた現在の状況には、実感の手応えを求める人間の本能的な行動原理が見てとれます。スナップショットという手法を用い、町へ出て現実世界のイメージを切り取る写真家の行動にもそれは通底していると言えるでしょう。今回はそういった今の視点から既出の作品を見直し、新たに選出・構成したスナップショットの作品群を展示いたします。この展覧会が作品を見る側、見せる側、双方におけるエンパワーメントとなりますように、ぜひご高覧ください。

*会期を下記の日程に分け、それぞれの作家の作品を展示いたします。

前期(4/23-5/8):須田一政「網膜直結指先目カメラ」、田中長徳「Panoramic Photography Europe 1975」、有元伸也「Tokyo Circulation」、ジョン・サイパル「随写」
後期(5/12-22):土田ヒロミ「自閉空間」、西村多美子「続」、中藤毅彦「White Noise」、原田直宏「泳ぐ身体」