1995年と2010年の東京を写したモノクロ写真集。中藤氏は1995年に、Night Crawler 2005を語る時に“架空の都市では想像力を通貨として持ち歩かねばならない”と言った。それからたったの15年で、東京の人や道、感触は、大きく変わった。中藤氏の写真は我らに何か独特で慧眼なものを与える。彼は、出身地に対する複雑な思いを表現する。15年離れて撮られた東京の2つの肖像を作り、娯楽の地から暗闇の海へと変貌した都市を捉える。

判型
182 x 257 mm
頁数
48頁、掲載作品36点
製本
ソフトカバー、2冊、ケース
発行年
2011
言語
英語、日本語
エディション
1000

Artist Profile

中藤毅彦

1970年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部中退、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。モノクロームの都市スナップショットを中心に作品を発表し続けている。国内の他、近年は東欧、ロシア、キューバなど世界各地を取材。自身の作家活動とともに、四谷三丁目にてギャラリーニエプスを運営。2013年に「HOKKAIDO: Sakuan, Matapaan」にて第29回東川賞特別作家賞、2015年に「Street Rambler」にて第24回林忠彦賞を受賞した。主な出版物に『Enter the mirror』(1997年、モール刊)、『Winterlicht』(2001年、ワイズ出版刊)、『Night Crawler』(2011年、禅フォトギャラリー刊)、『HOKKAIDO: Sakuan, Matapaan』(2013年、禅フォトギャラリー刊)、『White Noise』(2018年、禅フォトギャラリー刊)などがある。

Gallery Exhibitions