禪フォトギャラリーは5月14日から5月28日まで、今年の土門拳賞受賞作家・山内道雄「香港1995-1997」写真展を開催致します。写真集『香港1995-1997(新装版)』(写々者刊、2015)より24点のモノクローム作品を展示いたします。

上海の撮影の2年後、1995年から1997年にかけて2、3度渡航をくり返して香港を訪れた。英国から中国に返還される直前の香港を見ておきたかったのである。(中略)私は自由に伸び伸びと香港を歩いた。無限に、限りなくかぶさってくるように出会う瞬間の連続から私は体(細胞)が反応するある一瞬をカメラに収める。具体的なものを撮ることで、考えてもよくわからない現実や自然、その一部である自身をわかろうとしているのかもしれない。体を刺激してくるものを写すことが面白かった。

ー山内道雄

関連写真展:
第35回土門拳賞受賞作品展 山内道雄写真展「DHAKA」
2016.4.27 - 5.10 銀座ニコンサロン
2016.5.19 - 6.1 大阪ニコンサロン

Artist Profile

山内道雄

山内道雄は1950年愛知県生まれ。早稲田大学第二文学部(現、廃部)卒業。1980年、東京写真専門学校(現、東京ビジュアルアーツ)の夜間部に入学。1982年に同校を卒業、イメージショップCAMPに参加し、写真雑誌や自主ギャラリーを中心に写真の発表を精力的に行う。1992年以降、撮影範囲を東京だけではなく上海や香港、ダッカなど、アジアの主要都市へと広げ作品を制作。主な個展に「香港1995-1997」ZEN FOTO GALLERY(東京、2016年)、「東京2009.12.」サードディストリクトギャラリー(東京、2010年)、「CALCUTTA」コニカミノルタフォトプラザ(東京、2004年)、「TOKYO、東京」銀座ニコンサロン(東京、2002年)、「東京1983.2-1986.2」オリンパスギャラリー(東京、1986年)など。主な写真集に『基隆』(グラフィカ編集室刊、2010年)、『東京2005-2007』(蒼穹舎刊、2008年)、『街』(蒼穹舎刊、1992年)、『人へ』(Place M刊、1992年)など。主な受賞に第35回土門拳賞(「DHAKA 2」にて、2015年度)、第20回林忠彦賞(「基隆」にて、2011年)など。作品の主な収蔵先に東京都写真美術館(東京)、周南市美術博物館(山口)など。

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