新刊
Mirror
第56回造本装幀コンクール審査員奨励賞受賞作
アーティストデュオ、Liu KeとHuang Huangによる最新作「MIRROR」を発表いたします。
中国・成都を拠点に活動し、現在は共に暮らすLiu KeとHuang Huangは、15年前に出会い、互いに相手を自身の鏡であると感じていました。2017年から2年間、毎日互いの写真を撮り続けることで、互いを観察し、対話し、新たな写真による関係性を模索し、二人の視覚的対話が生まれました。
本書では、彼らが2017年から2018年にかけて撮影した730組の中から164組を紹介します。また、本書には全730組の画像をまとめたポスターが付属します。
鏡、そこから離れれば離れるほど その中にいる自分も、自分から遠ざかっていく。
もっと近くに、もっと近くに、奥へ進み、
その中に入り、その鏡となれば...私たちは15年前に出会いお互いが相手の鏡だと言ってから、その鏡は黙々と私たちの間に存在してきた。 時間が経つにつれ鏡は少しくもり、発する光も弱くなったかもしれない。 しかし、再び近づいたとき、微かに残る光は永遠であることに気づく...
2017年から私たちは鏡に映る裸の自分を観察するように、毎日互いの写真を撮り始めた。露出の危険、神秘的な魅力。私たちは鏡の前で泣き、笑い、叫び、黙り、すべての情熱を燃やし散乱した灰に変えていった。全力で成長した私たちは、毎日が終わる直前のように鮮やかに輝いていた。 相変わらず無邪気で純粋で危険な私たちのまま。二年間、730日、1,460枚のかけらのような写真は、私たちの人生に永遠に残るだろう。 鏡の煌めきはいつもそこに存在していた...。この「鏡」によって私たちは現在にいながら、過去を通じ未来を見ることができる。
それは目覚めたくないただの夢だったのかもしれない。二人の子どもの好奇心の旅。寝言のようなつぶやきはおそらくあまりはっきりしていないし、音調も奇妙かもしれない。しかし私たちはその中に深く入り込み、その冒険や奇妙な美しさにとても魅了された。 その中へ歩み入るのを楽しんでいる。
未知の旅は始まったばかりだ...
― 劉珂&晃晃
本書には二人のアーティストによるアーティストステートメント、マーク・ピアソンによるエッセイ、ペーター・フルンダー(スイス写真財団ディレクター兼キュレーター)、マルセル・フェル(FOAM写真美術館副館長、アムステルダム、オランダ)、ハイ・ジエハイ・ジェ(中国のインディペンデント・キュレーター、映像アート評論家) によるコメント(英語、中国語、日本語)が掲載されています。
― 出版社説明文より
C$73.95
税込- -判型
- 182 × 182 mm
- -頁数
- 224頁、掲載作品:164点
- -製本
- ソフトカバー、ポスター付き
- -発行年
- 2022
- -言語
- 英語、日本語、中国語
- -エディション
- 700
- -ISBN
- 978-4-910244-13-6