ERIC「香港好運」
禅フォトギャラリーは、2019年の展覧会の第1弾として1月11日(金)から2月2日(土)まで、ERIC (エリック)写真展「香港好運」を開催いたします。香港出身のエリックが日本へ移り住んだのは1997年、香港が中国に返還される直前のことでした。以来20年近く経ち、その間世界各国を撮影してきた彼は、今こそ真剣に香港と向き合い、真っ正面から「香港人」の様子を撮ってみたいという欲求が自然と湧いてきて香港を撮影し始めたと言います。2018年11月に写真集『香港好運 / Good Luck Hong Kong』としてまとめられた本作には、香港を離れた香港人であるERICが現在の香港に住むユニークな人々と対峙した瞬間の出会い頭のスパークする様が見事に収められています。写真集より選りすぐりの約30点のカラー作品を展示いたします。
写真に対する好奇心は、香港から日本へ移った時の好奇心と一緒だ。むしろ、写真と出会ったことによって絶えず新しい興味が湧いてくる。その好奇心は、今進化して僕の生きるアドレナリンになっている。このアドレナリンは写真撮る快感から生まれている。すれ違いざまの刹那、その刹那に躊躇なく踏込み撮影する。そのスリルがたまらなく好きなのです。
香港を離れてから今にかけて政治などの背景は変わっているけど、香港にいる人々は相変わらず個性を垂れ流している。いつでも人間に手足がついてる限り、やることの本質は変わらないのだろう。
僕の好奇心が強く、写真ばかり撮り続けるのは、僕の本質も香港から生まれているからかもしれない。
ーERIC