浜口タカシ「Horror of Narita Airport」
浜口タカシは、1931年に静岡県に生まれ。中学校を卒業後、関西で写真材料店に務め、その時に写真に出会いその魅力に惹かれました。1955年に横浜に移り住み小さな写真機店を開業しました。彼は中村立行、杵島隆、東松照明に続いて戦後写真雑誌の月例フォトコンテストをきっかけにプロになった非常に希有な写真家の一人です。三里塚闘争の始まった1966年から12年間、幾度となく撮影に通い続けた浜口氏は、三里塚を撮った数ある写真家の中でも最も長い期間をかけて三里塚闘争を記録した報道写真家です。本展では1971年頃と1977年前後のカラーポジで撮った作品を中心に、19点のダイレクトプリントをご紹介いたします。当時はモノクロ報道写真が主流だった時代を考えますと、今回のカラー作品群は非常に貴重な機会であり、未発表作品となります。是非ともご高覧頂ければ幸いです。