禅フォトギャラリーは、8月10日(金)から9月1日(土)まで、広瀬耕平写真展「欲視録」を開催いたします。禅フォトギャラリーでは初となる広瀬耕平の今回の個展では、本年1月に禅フォトギャラリーより刊行した写真集「欲視録」におさめられた、眼前に広がる都市、日常にある潜在的な無意識や実態を引き出そうと試みたモノクロームの同シリーズより、2000年から2017年までに撮影された約20点の選りすぐりの作品を展示いたします。また、初日の8月10日には作家とともに写真家の金村修氏と写真評論家のタカザワケンジ氏をゲストに迎え、トークイベントを開催いたします。初の取り合わせとなる三人の熱き鼎談をお聞き逃しのないよう、ぜひ足をお運び下さい。

振り返ってみると、わずかばかりの人生を歩んできただけなのに、多少の知識や煩悩によって物事を表面的に判断したり、都合良くとらえていることに気づかされる。目の前のことを視ているつもりが、視られていると気づいた時、一切皆空の世のすべてを受け入れ、知らずに目を背けていた本来あるべき姿、実体なき実体が眼前に広がるだろう。

ー広瀬耕平

Artist Profile

広瀬耕平

1978年、千葉県生まれ。現在、東京都在住。2014年よりTOTEM POLE PHOTO GALLERY(東京・新宿)メンバーとして運営に携わる。国内外で写真展多数開催。作品はサンフランシスコ近代美術館に収蔵されている。

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