禅フォトギャラリーは、2月8日(金)から3月2日(土)まで、山縣勉写真展「観察 SURVEILLANCE」を開催いたします。2012年の「国士無双」、2016年の「涅槃の谷」に続く3回目の個展となる本展では、女性たちのプライベート空間を赤外線監視カメラで捉えた野心的な作品を発表します。モノクロ、カラーを含む23点を展示いたします。

彼女たちに興味を持ったのは、きっと自分が年をとったせいなのだろう。多くの20歳代の女性から感じる不可解な冷淡さと、同時にもつ大胆さ。彼女たちを覗いてみたい、解き明かしたいという欲望は、こうした方法を私にとらせた。

私はインターネットの掲示板や知人の紹介を通じて撮影に協力してくれる女性を探しはじめた。職業はOLや教師、美大生などさまざまで、会ってみると彼女たちは仕事や家族のことをよく話した。
趣旨を説明し、動体を検知すると自動的に撮影する赤外線監視カメラを女性たちに預けた。操作が不要で、音や光を発することなく撮影し、画像を確認する機能はない。彼女たちは自分の部屋でカメラを前に動き回った。撮影者はいない。カメラを回収するとき、彼女たちは私以上に撮られた写真に興味津々だった。まるで他人を覗き見るかのように。

ー山縣勉

Artist Profile

山縣勉

1966年東京生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒。公益社団法人日本写真家協会会員、公益社団法人日本写真協会会員。主な個展に「国士無双」(2012年禅フォトギャラリー)、「Thirteen Orphans」(2013年Colorado Photographic Arts Center/コロラド)、「涅槃の谷」(2016年禅フォトギャラリー、2017年gallery176/大阪)、主な出版物に『Bulgarian Rose』(私家版、2011年)、『国士無双』(禅フォトギャラリー、2012年)、『涅槃の谷』(禅フォトギャラリー、2016年)、新装版『国士無双』(Case Publishing & 禅フォトギャラリー、2017年)などがある。2018年にはAthens Photo Festival “Pale Red Dot” に参加するなど国際的に活動している。作品はニューメキシコ大学美術館、ディーアール・バウ・ダジ・ラッド・ミュージアム(ムンバイ)に収蔵されている。

Publications & Prints