禅フォトギャラリーは、2024年1月12日(金)から2月3日(土)まで、梁丞佑(ヤン・スンウー)の新刊写真集『荷物』の刊行を記念し、写真展を開催いたします。街中に佇むホームレスの人々が大事そうに抱えている荷物を目にした梁は、そこに彼らそれぞれの人生がつまっているのではないかと想像し、実際に声をかけ荷物と彼らのポートレートを撮影するプロジェクトを開始、60人以上を撮影したシリーズをこの程写真集としてまとめ刊行いたしました。展覧会では写真集より選りすぐりのカラープリントを展示いたします。また、会期中のイベントとして、1月13日(土)15時よりインディペンデント・キュレーターの菅沼比呂志氏をゲストに迎え、梁丞佑のこれまでの活動と「荷物」撮影秘話にせまるクロストークを開催いたしますので、是非ご参加ください。

彼らが大切そうに抱えている「荷物」には、きっと人生が詰まっているんだろうと思った。

でも、実際に覗いてみたら、「そうでもなかった。」と私は感じた。
きっと「荷物」それ自体がとても大切な存在なのだろう。

人生を旅する相棒として。
時には枕として。

—— 梁丞佑

Artist Profile

梁丞佑

韓国出身。1996年に来日し、日本写真芸術専門学校と、東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。その後、同大学院芸術学研究科を修了し、日本を中心に活動する。2016年に禅フォトギャラリーより刊行した写真集『新宿迷子』にて、新宿・歌舞伎町の街を居場所とする人々をモノクロームスナップショットで記録し、土門拳賞を受賞。2017年には同じく禅フォトギャラリーより写真集『人』を刊行した。同年パリのinbetween galleryにて個展を開催するなど、近年は国際的にも活躍の場を広げている。その他の写真集に『君はあっちがわ 僕はこっちがわ』(2006年、新風舎)、『君はあっちがわ 僕はこっちがわ II』(2011年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』(2012年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』新装版 (2019年、禅フォトギャラリー)、『The Last Cabaret』(2020年、禅フォトギャラリー)、『ヤン太郎 バカ太郎』(2021年、禅フォトギャラリー)、『TEKIYA 的屋』(2022年、禅フォトギャラリー)、『荷物』(2023年、禅フォトギャラリー)などがある。

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