禅フォトギャラリーは、11月24日(土)から12月22日(土)まで、殿村任香写真展「焦がれ死に die of love」を開催いたします。禅フォトギャラリーでは2013年の「ゼィコードゥミーユカリ/母恋 ハハ・ラブ」、2016年の「orange elephant」に続き3度目となる殿村任香の今回の個展では、日常を生きることの中で出会う様々な喜びや悲しみ、困難さ、そして不思議とどんな時にも生まれる可笑しみなどの悲喜交々を、殿村流「愛の劇場」とも言えるラブストーリーに仕立て上げた新作を発表いたします。展覧会開催に合わせて、同名タイトルの新刊写真集も刊行いたします。ぜひご高覧ください。


愛は形を持たない

もし形があるなら

それが最後に写真であればいい

たかが紙

笑えばいいのです

生きていること自体滑稽なのですから

 

ー嗚呼、悲喜劇やー



ー殿村任香

Artist Profile

殿村任香

1979年生まれ。大阪ビジュアルアーツ放送・映画学科卒業後、2002年より写真を撮り始める。2008年、自身の家族の日常を赤裸々に撮った「母恋 ハハ・ラブ」を赤々舎より出版。鮮烈にデビューし、世間に重い衝撃を与えた。2013年には、新宿歌舞伎町でホステスとして夜の人々と生きながら撮った「ゼィコードゥミーユカリ」をZen Foto Galleryより出版し発表した。近年の著作に「orange elephant」(2015年、Zen Foto Gallery)、「cheki」(2018年、Morel Books)、「焦がれ死に die of love」(2018年、Zen Foto Gallery)、「SHINING WOMAN #cancerbeauty」(2020年、Zen Foto Gallery)、「母恋 ハハ・ラブ」新装版 (2021年、Zen Foto Gallery)、「Toxic」(2022年、Zen Foto Gallery)がある。また、国内のみならず海外での活躍も目覚ましく、2016年には香港のBlindspot Galleryにて開催された「Shikijo: eroticism in Japanese photography」展、2018年5月にはロンドンのDaiwa Foundation Japan House Galleryにて開催されたグループ展などに参加。2022年、パリのヨーロッパ写真美術館のグループ展「Love Songs」に出品した「母恋 ハハ・ラブ」が同館のコレクションとして収蔵された。また、同年のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭において開催された10人の女性写真家によるプログラム「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」にも作品を出品している。

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