禅フォトギャラリーは、6月21日(金)から7月13日(土)まで、梁丞佑『青春吉日』新装版刊行記念写真展「We're shit but champions」を開催いたします。2012年に禅フォトギャラリーより刊行し、その後絶版となっていた梁丞佑 写真集『青春吉日』を、表紙デザインと内容に改変を加えた新装版としてこの度刊行することになりました。本展はその刊行記念として開催する展覧会となります。2012年に発表された本作は、1999年から2006年にかけて当時東京で写真を学んでいた梁が日本と韓国を行き来しながら、昔の仲間の自死をきっかけに自身の軌跡と身近な人々の姿を記録した作品です。展覧会には写真集の中から選りすぐりの約30点のモノクロ写真作品を展示いたします。

『青春吉日』の在庫が無くなって寂しかったというのと、
いろいろあってタイミングが回ってきたから今回新装版を出すことになった。
おかげで、僕のくだらなくも楽しかった人生が、少し豪華になって帰ってきた。

このシリーズの展示は、海外含めて今回で多分8回目くらいで自分で言うのもなんだけど、
多分見てくれる人も「またか~」と思うだろう。
と言うことで、
去年ちょうど娘も生まれたことだし、この作品のまとまった展示は今回を最後に、
娘が20歳ぐらいになるまでは封印しようと思っている。

ー梁丞佑

Artist Profile

梁丞佑

韓国出身。1996年に来日し、日本写真芸術専門学校と、東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。その後、同大学院芸術学研究科を修了し、日本を中心に活動する。2016年に禅フォトギャラリーより刊行した写真集『新宿迷子』にて、新宿・歌舞伎町の街を居場所とする人々をモノクロームスナップショットで記録し、土門拳賞を受賞。2017年には同じく禅フォトギャラリーより写真集『人』を刊行した。同年パリのinbetween galleryにて個展を開催するなど、近年は国際的にも活躍の場を広げている。その他の写真集に『君はあっちがわ 僕はこっちがわ』(2006年、新風舎)、『君はあっちがわ 僕はこっちがわ II』(2011年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』(2012年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』新装版 (2019年、禅フォトギャラリー)、『The Last Cabaret』(2020年、禅フォトギャラリー)、『ヤン太郎 バカ太郎』(2021年、禅フォトギャラリー)、『TEKIYA 的屋』(2022年、禅フォトギャラリー)、『荷物』(2023年、禅フォトギャラリー)などがある。

Publications & Prints

梁丞佑