禅フォトギャラリーは、9月16日(金)から10月15日(土)まで、梁丞佑(ヤン・スンウー)の新刊写真集『TEKIYA 的屋』の刊行を記念し、写真展を開催いたします。2016年に禅フォトギャラリーより刊行した『新宿迷子』にて第36回土門拳賞を受賞した梁が、新宿の撮影と並行し10年以上にわたって撮り続けてきたテキヤの世界をこの度満を持して写真集として発表いたします。展覧会では写真集より選りすぐった約30点ほどのカラープリントを展示予定です。また、会期中のイベントとして、9月17日(土)11時より事前予約制(参加費¥1000)にて美術ファシリテーターの小田川悠氏を迎え対話型鑑賞会を開催いたしますので、是非ご参加ください。

11年前写真どころではなく食うにも困っていた頃、当時の私のビザでは働ける場所がほとんどなかった。とりあえずのバイトを探す為、韓国人留学生などが見る求人サイトを毎日眺めていた。
どうせなら「撮れそう」なバイトがいいな、と思いながら探していたところ、ピッタリの求人を発見した。
直訳すると「屋台で簡単な食べ物を売る」仕事。日当は15000円。
直感でこれだ!と思った。 電話した。 現地集合。花火大会だった。テキヤだ!当たった。

以前から日本の祭り文化に興味があり、そこに必ずある「日本風」の屋台の集団に興味津々だったのだ。そして、いつかは撮りたいと思っていた。
初日、いきなり生まれてから一度も揚げた事のない唐揚げを人生で初めて揚げ、そして売った。 祭りが始まる前に売り切れた。天職かと思った。笑

しかし、そこからは少しずつ現実を知り、結構きつかった。
夏や冬は特に、過酷な状況下での長時間労働。
見た目の派手さとは裏腹に、かなり泥臭い、肉体を削る仕事だった。 写真はというと、カメラを出すまでに1年かかった。そこから10年。やっと纏まった。
その間、広島風お好み焼きと焼きそばの達人になった。

—— 梁丞佑

【イベント情報】

対話型鑑賞会を梁丞佑 写真展「TEKIYA」会期中の9月17日(土)11時より禅フォトギャラリーにて開催いたします。ぜひご参加お待ちしております。
(*事前申込制となります)

<対話型鑑賞とは?>
1980年代にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された、解説を一方的に聞くこととは違い、作品を観ながら思ったこと感じたことを対話する「対話型鑑賞」。
アートを楽しく感じられるだけではなく、それぞれの感じ方の違いを共有することで生まれるコミュニケーションの場は、近年、世界中で積極的に取り入れられています。

<概要>
「対話型鑑賞会」
日程:9月17日(土)11:00-12:00 美術鑑賞ファシリテーター:小田川 悠氏
(アートコミュニケーション「ランドリー」代表)
参加人数:10名程
参加費:1000円
事前申込制:参加をご希望の方は、9月16日までに禅フォトギャラリーまでご連絡ください。
メールの場合は見出しに【イベント参加希望】とお書きいただき、お名前とご連絡先、人数をお知らせください。
電話:03-6804-1708(日月祝を除く12:00-19:00)
メール:info@zen-foto.jp

Artist Profile

梁丞佑

韓国出身。1996年に来日し、日本写真芸術専門学校と、東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。その後、同大学院芸術学研究科を修了し、日本を中心に活動する。2016年に禅フォトギャラリーより刊行した写真集『新宿迷子』にて、新宿・歌舞伎町の街を居場所とする人々をモノクロームスナップショットで記録し、土門拳賞を受賞。2017年には同じく禅フォトギャラリーより写真集『人』を刊行した。同年パリのinbetween galleryにて個展を開催するなど、近年は国際的にも活躍の場を広げている。その他の写真集に『君はあっちがわ 僕はこっちがわ』(2006年、新風舎)、『君はあっちがわ 僕はこっちがわ II』(2011年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』(2012年、禅フォトギャラリー)、『青春吉日』新装版 (2019年、禅フォトギャラリー)、『The Last Cabaret』(2020年、禅フォトギャラリー)、『ヤン太郎 バカ太郎』(2021年、禅フォトギャラリー)などがある。

Publications & Prints

梁丞佑